ノビアパパはノビアさんのトイレ係

6 de Mayo 2016

リリーのすべて

リリーのすべて』観てきました。

予告編で気になっていた後、
この映画って実話って聞いたようなそうじゃなかったっけかな?
と曖昧な記憶を思い出したり忘れたりを繰り返しながら
日は刻々と流れ上映終了間際のところで、また幸い思い出し、
やっと観に行けた。

結果、これは実話でして。(というか実在の人物の話でして。)

主役のリリー(男性時の名はアイナー・ヴェイナー)は世界で初の性適合手術を受けた人。
男性のものを取るだけじゃなくて女性のものを新たに移植していた。
ただ、その移植手術のせいでリリーは亡くなってしまう。

アイナー&ゲルダ夫婦のどっちの思いにも寄った解決策は無い、
どちらかが自分の想いに鍵をかけて閉じ込めて、相手の気持ちを尊重するしかないという
リリーとゲルダの葛藤や悲しみがこちらにもとても伝わってきて、胸が痛かった。

初めて性適合手術を受けるために、パリからベルリンへリリーは渡るのだが
そのシーンは泣けた・・・でも隣の人が私以上に泣いたのでそっちが気になった。w

今でこそ、周知の障害であり、理解も示されているけれど
当時はどれくらいの人が理解者となってあげられていたのだろう。

映画が終わってからスマホで彼の情報をネットで読んでいたら
リリーの体内には未発達の卵巣があったという情報を見かけた。

ちょっと性の合致について思いを馳せてみた。
私は自分の性に違和感を覚えないので、
適合しているのだと思い込んでいるけれど
単にこだわりを持っていないだけなのかもしれないとか考えた。
恋愛対象は男、、、な筈だけれど
自分は女だ(と思っているから)そう思い込んでいるだけなのかもしれない。
かつてそういう恋愛対象についての拘りを抱いていないと私に言った人のことを思い出した。
どっちの性でも素敵だと思うヒトがいればそのヒトに惹かれる、と。
私ももしかしたらその考え同調できるどころかついていけるかも、、、、とか思った。
自分自身が男でも女でもどちらでもいいのかも、と。
男か女かの自覚がしっかりある人がリリーみたいな状態になった時、苦しいのかも、と。

って、やっぱり他人の事は考えたって絶対わからないですね。
自分のこともこんな風に定かじゃないんだもの。

★★★★☆

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