30 de Noviembre 2013
腸閉塞(イレウス)について
私がイレウスを発症させるようになったのは、2009年夏頃から。 イレウスと一口に言っても原因や病態は様々らしく、私の場合は恐らく『癒着性腸閉塞』と考えられる。 その私の場合についてのイレウスについてここで掲載していきます。
癒着性イレウス発症の原因
私の場合、腸閉塞時のCTやレントゲン等の検査結果や経過の感じ等から、手術後の癒着によるものと予測される。 その手術とは腹腔鏡下で行われたもので、腹腔鏡は開腹に比べ癒着の確率が低いと言われていたので安心していたのだけれど結局私は癒着し、このような状態になってしまった。
癒着性イレウスとは
切った傷跡が治る際腸管と腸管を癒着させてしまい、その癒着によって腸が引っ張られたりして本来の動きが出来ず、狭い場所ができてしまってそこに消化物が詰まって閉塞を起こさせるそうだ。 本来小腸はぶら下がっている臓器なので、よく動く臓器の筈なのに癒着で動きが自由に行かないって事が、考えただけで通常じゃないものね・・・。
発症頻度
もちろん、こんなものに決まりは無いのだけれど、私の場合初めて発症してから大体2~3ヶ月に1回の程度でイレウスを起こしている。
初めて発症してから1年数ヶ月で既に4回入院を繰り返しているという有様。まさに、これは癖になる病である。
カラダに対するきちんとした管理が必要とされる。
イレウス発症の症状
第一段階
詰まった腸に違和感を覚える程度。なんとなくこのまま放っておくとお腹が痛くなるかもしれない・・・でも、じっとしてたら何だか治りそうだなぁ、と思える程度。
第二段階
段々キューッとした痛みに変わってくる。そうなるともうはっきり言って即病院へかけつけるべき。深夜だろうが何だろうが・・・。
第三段階
それを放置すると、痛みに伴って嘔吐が始まる。発熱と悪寒(汗もかく)も始まる。ちょっと私の場合は排便もあったりするんだけれど、それが最初の頃は腸閉塞と気付かなかった理由でもある。
「腸閉塞=腸が動かない=排便も無い」と思い込んでいたから。
確かに腸が動いていないのだが、恐らくもう、そこまで!というところまできていた便がたまたま出ていたんだと思う。(普段便秘症だった為気がつかなかった)
この嘔吐は私の場合24時間は続く・・・。
第四段階
これを放置していると吐き気はおさまり、後は数日間腹部の痛みが続き5日程度で治った気になる。
この第四段階というのは、入院しないで家で耐え抜いた数回分の発症を指します。
本来は、第三段階で既に入院状態です。
治療方法
完全絶食。
並行して点滴。ラクテックG・ソルダム3A・ビタノイリン・生食MP・ホスミシンS・ペラプリン・パンテニールホスミシン・アミノフリードなどの投与。
第二段階で病院へ行った事がないので仮定の話だが、その時点なら点滴と絶食だけで済むかもしれない。
第三段階となると、イレウス管を鼻から挿入し、胃・腸管のガスや詰まってるものや液体を排除します。造影剤で閉塞部分を診る。そしてその造影剤によってお腹の通りもよくなる(造影剤でお腹が下る)
3~5日(程度による)絶食をしながらイレウス管から腸液を抜き、治ってきたら重湯からお粥食と、消化の良いものを摂取しながら入院治療を行う。
また、食事が始まった段階からガナトン・ガスモチンを服用。その他、便秘症でもあるため酸化マグネシウム(カマ)と大建中湯も服用。
※薬については私が服用しているものとはメーカーが違うけれど効果等について説明しているサイトへのリンクを貼っておく。
治った!と安心してすぐ普通の食事にすると、本当にすぐまた閉塞を起こして病院へ逆戻りしてしまうので注意が必要。(はい、経験者です)
予防策1:食事療法
消化の良いもの。コトバにするならドロドロにすぐ溶けるような食事。だそうな。
摂取しては絶対ダメな食材
- こんにゃく系(しらたき等含む)
- ごぼう、セロリ、ぜんまい、筍、ふき、サツマイモ、サトイモ等繊維質の多いもの
- きのこ←4回目、私は完全にこれにやられました。
- 海草
- 甲殻類(殻付を指す)
- 餅
- 柿
- 麺類(特にラーメン)
摂取オススメしない食材
- 香辛料(刺激)の効いた食べ物(タイ料理・インド料理・中南米料理・韓国料理等)
- 油分の多い食べ物(カツ・天麩羅・唐揚等)
- 牛ロース肉、脂身
- 豚ロース、豚バラ、脂身
- 鶏皮付き
- ベーコン、サラミ、ロースハム
- うなぎ
- ぶり脂身、まぐろトロ
- 珈琲、アルコール、炭酸飲料などのドリンク
- ナッツ類、豆類等発酵性が強くガスを発生させるもの
- とうもろこし
- いちじく
- ニラ
- その他、便でそのままの形で出てくるようなもの達。
- 貝類
オススメ食材・料理
- 穀類:粥、おじや、雑炊、煮込みうどん、フレンチトースト、カステラ、パン等
- 卵:半熟玉子、茶碗蒸し、玉子豆腐、温泉玉子、スクランブルエッグ、玉子とじ、オムレツ等
- 魚類:鯛、ヒラメ、カレイ、鯵、タラ、鮭、マグロ赤身等
- 肉類:鶏ささみ、鶏胸、牛ヒレ、豚ヒレ、シチュー、グラタン、ロールキャベツ、つくね等
- 乳製品:チーズ、ヨーグルト、プリン等
- 飲み物:スポーツドリンク、ほうじ茶、牛乳等
その他、栄養指導で個別に確認した好物での○×チェック
- カレー(インド・タイ・日本いずれも):×
- 寿司:軍艦巻やトロ、貝を除くなら、○
- 生肉(例 レバ刺し):薦めないけど少しなら○
- 明太子:×
- 麺類:やわらかいうどん等やよくよくよく噛むなら○
- パスタ:よく噛むなら○
- キムチ:×
- ケーキ:生クリームは避けて○
- マロニー:○
- アボカド:○
- 桃:○
- パイン:×
- ポタージュになっていたら:○
- トマト:種とって、皮を湯ムキとかしたら○
似た記事ですが、よろしかったら『腸閉塞を起こす方へのオススメ&非オススメな食べ物』もご覧ください。
予防策2:体質改善
何せ便秘症だったので、これもはっきり言ってイレウスには大敵。
だから体質改善も必然的に行わなくてはならなくなった。
とりあえず、自然的な体質改善ではないけれど、現在は便秘にならないように量を調整しながらカマを服用している。
そして漢方薬を併用している。
この漢方薬はイレウスに対してなぜか、効果をあらわすらしい。(医師の言葉そのまま流用)
そして、体質改善につなげるために、早食いをやめ、よ~くよ~く噛んで食べる。という健康の基本に返ったような食事方法へ移行。
ページを書いている時点は、退院後まだたったの2日目なので、これからが正念場なのである。
とりあえず、2~3ヶ月おきに起きていたので、3ヶ月以上何も起こさないように健康な食生活を送ろうと思っている。